ツァラトゥストラが何と言おうとも

たまに書いていこうと思います。ジャンルはばらばら。

頼むから ガラスの仮面を 読んでくれ

 

 

 ガラスの仮面という漫画をご存知ですか?

え?知らない?本当に??それはヤバい、具体的に言うと九九が5の段から言えないくらいヤバいですよ

f:id:msize045:20180202132407j:plain

ガラスの仮面

 

「おそろしい子…!」というフレーズだけなら知っている方もちらほらいるのかもしれない。

f:id:msize045:20180202132501j:plain

有名な台詞「おそろしい子…!」

1976年から連載が始まり、2014年9月の時点で累計発行部数が5,000万部を突破した大ベストセラー作品だ。

僕が言いたいことは記事のタイトルに尽きる。

 

 

 この圧倒的に面白い漫画が自分の周囲で知られていないことが残念でならない。

ガラスの仮面、間違いなく読めばその素晴らしさが伝わるはずだ。この作品はただの古い少女漫画などではない。

全ての少女漫画はもちろん、全ての王道少年漫画の全てが詰め込まれたといっても過言ではないのだ。

一度読み始めてしまえばきっと、ページをめくるその手を止めることはできないだろう。

次の巻が手元にない時の落胆は想像を超えるはずだ。

星の数ほど存在する漫画作品。

綺羅星のごとく頂点に君臨するこの作品の熱量に触れてみてほしい。

 

 

 

舞台は横浜の港町。

主人公、北島マヤは一見平凡な普通以下の少女だった。

f:id:msize045:20180202132637j:plain

北島マヤ



父を早くに失った母子家庭。

母娘共々、大衆食堂に暮らしながら働いていた。

勉強はイマイチで、運動もそれほど得意ではない。手先も器用ではなく、間が抜けていて鈍臭かった。

 

そんな彼女が、他人からは病的にさえ思われるほど好んでいたのがお芝居だった。

映画、テレビ、舞台などの媒体に問わず、彼女はあらゆるお芝居を見始めてしまうと、全てを忘れて没頭してしまうのだ。

舞台のチケットのために一晩で120軒もの出前配達したり、冬の海への飛び込んだりしてしまう。

その姿は明らかに異常だ。

 

 

ある日、彼女の才能を理解する人物が現れる。

舞台上の怪我で女優生命を絶たれた往年の大女優であり、「おそろしい子…!」の生みの親、月影千草だ。

f:id:msize045:20180202132705j:plain

月影千草(おそろしい子…!の人)

千草には野望があった。

劇作家尾崎一連が、月影千草のみ演じることを許し、上映権を全て彼女に託した幻の名作紅天女を演じる女優を自らの手で育てることだ。

マヤは全てを捨てて単身で東京に移り、千草の作り上げた劇団「つきかげ」に加入して女優を目指していく決意をする。

 

マヤの才能は圧倒的な速度で開花していく。冴えなかった平凡な少女が舞台上では誰よりも輝きを放った。

 

だが、マヤの女優人生は決して順調にはいかない。彼女の行く手を阻むものがあったのだ。

 

一つは、紅天女の上映権獲得の為に劇団「つきがけ」を潰そうとする大都芸能の速水社長

 

そしてもう一つは、北島マヤをも凌ぐ同世代の天才で、これからの物語において常に競い合うことになる姫川亜弓だ。

f:id:msize045:20180202132701j:plain

姫川亜弓

亜弓はマヤとは対極的な存在だった。

世界的な映画監督と大女優の間に生まれ、幼少期から英才的な教育を受けて育った亜弓。

容姿は誰もが振り向く美貌、演劇の才能はもちろん、勉強も運動も学年トップのまさに完璧を絵に描いたような少女だった。

 

マヤは当然、亜弓に対して強い劣等感を持っていた。

あんな子がいるなんて…

勝てるわけない、神様は不平等だ…

彼女には身の上も容姿も演劇の才能も、なにもかもが劣っていると惨めな気持ちでいっぱいだった。

 

 

だが同時に、マヤには知る由もないが、亜弓もまた、マヤに対して畏怖を感じていたのだ。

 

マヤと亜弓。

2人の関係はまさに、スラムダンク流川楓桜木花道NARUTOうちはサスケうずまきナルト、という少年漫画的な構図だ。

f:id:msize045:20180202133347j:plain

流川と桜木(スラムダンクを読んでいない奴はいないよな?)

f:id:msize045:20180202133351j:plain

ナルトとサスケ

 

 「紅天女」を演じるという目標に向かって走り出した少女、北島マヤ

様々な困難、障害にぶつかりながらそれらを乗り越えていく。友情、努力、勝利。まさに少年ジャンプの三本柱を兼ね備えた漫画だ。

だがしかし、この漫画はそれらの三本柱に加えて、少女漫画として外せない要素、恋愛(少女漫画のかつての王道、足長おじさん成分など)も含んだ4本柱からなるのだ。

 

そして何よりこの漫画の凄いところは、演劇漫画だということだ。

何を今更、と思うだろうが、これも読めばわかる。

 

演劇とはすなわち物語だ。

つまり、ガラスの仮面という物語の中で、マヤたち登場人物が演じるあらゆる物語を描かなくてはいけない

樋口一葉の「たけくらべ」、マーガレット・ミッチェル風と共に去りぬ」などの有名作品も登場するが、漫画中に登場する劇中劇のほとんどがオリジナル作品なのだ。

しかも、そのどれもが、その作品だけで漫画になるでしょ!というレベルの完成度圧巻である。

 

唯一のネックが、この漫画はまだ完結を迎えておらず連載中である、ということだ…。

長期休載などを含んでいる為、既刊は49巻である。ワンピースの約半分!

 

長々と語ってきたが、間違いなく面白いことは僕が保証します。購入から2週間以内に面白さを実感場合は僕が返金対応いたします。

大丈夫、安心してくれ、想像を高めに設定してもそれを簡単に上回るから。

 

 

いいからとりあえず読め!!

以上!!!